【第178回】予約が入る民泊『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

春節を迎え民泊現場も忙しい日々となります。札幌では春節とさっぽろ雪まつりのシーズンが重複する年もあり、多くの観光客が集中をするということもありました。今シーズンは春節が早く、極端に宿泊予約が集中ということが避けられそうです。宿泊単価を設定時には海外の祝日など注視、そして民泊清掃のシフトやリネン発注を予定するチームは約1ケ月前から宿泊需要へ対応するべく、その準備を進めています。ここ最近は直前予約も増えつつあり、宿泊単価、そして清掃予定を組むことが大変難しくなりつつあります。 札幌の民泊は約2300室あります。

民泊清掃現場から見て予約が入る民泊施設とそうではない施設の差(集客格差)が激しくなっている感じを受けています。 予約が入る民泊の特徴として、仲介サイトへ掲載しつつ独自にSNS等で民泊施設を宣伝、ブロガーなどによって拡散・紹介などで集客効果に努めている。価格、宿泊需要に対応した宿泊単価・清掃単価の設定やサービス(割引)を行っている。特色、個性的な部屋を打ち出し、ゲストが満足できる施設環境を整え、それらを画像で発信している。提携、民泊仲介サイトのほか、他の宿泊施設との連携(満室になった場合、ゲストを紹介する)、異業種との連携を図り、旅行代理店などからゲストを受け入れるなどです。

民泊の部屋をつくり仲介サイトへ掲載しゲストをネット上で待つことで民泊市場が成り立っていましたが、民泊の部屋が増えることでゲスト(利用者)がより選択する幅が増えました、選んでいただける存在になるためには、PR・価格・個性・連携などより工夫が必要となってきています。 残念ながら採算が取れなくなった民泊部屋もあり、民泊清掃会社が引き継ぎ、いままで培ったノウハウを活かし家具や内装を替え運用しているケースもあります。 北海道・札幌市内において民泊施設が増え、競争が激しくなることで様々な面で厳しい、辛いこともありますがお互いが切磋琢磨し一定数を維持・拡大することで民泊施設が街の集客装置として、認知されることを願っております。