【第191回】 経済とは友愛である 『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

宿泊業の商品は空間と時間の装置産業であり、在庫を持つことができません。集客することで事業を継続しています。

新型コロナウイルス感染を防ぐため、北海道では緊急事態宣言を出し、外出や人が集まることを避けるよう促しています、歓送迎会などは中止となり人の動きが止まることで、お金も同様に動かない状況です。 宿泊施設客室稼働率も急激に低下しております。

札幌市内のホテル(322客室)では、3月10日より1ヶ月間の全館休業を決断され公表されました、ほかの宿泊施設も同様に厳しい運営状況にあります。関連し客室清掃の業務量も大幅に減し、スタッフのシフトを組むことできず期待する賃金を支払うことができず、自助ではどうすることができないレベルです、現在セーフティネット貸付(社会的、経済的環境の変化などの外的要因により、一 時的に売上の減少など業況悪化を来しているが、中期的には、その業績が回復し、かつ発展することが見込まれ る中小企業者の経営基盤の強化を支援する融資制度、詳しくは日本政策金融公庫または沖縄振興開発金融公庫)の申請を行う準備中です。

ルドルフ・シュタイナーは、経済は友愛と説いております。各々が自給自足の生活をすることよりも、他者のために特化しモノを生産し貨幣取引・交換することで、互いに便利な生活を送ることができると私は解釈しています。 沈んだ雰囲気となりましたが、住宅宿泊事業者間で連携を図りながら友愛による経済活動を継続させていきたいと思っております。