本コラムでも以前紹介しました靴を販売するセールスの有名なたとえ話、未開の地へ靴を売りにいく営業マン、現地へ行くと現地人は全員が靴を履いていなかったそうです。営業マンAさん、ここでは靴の文化が無いので靴は売れない、営業マンBさん、ここでは靴を履いている人がいないので全ての人に靴が売れると判断をしたそうです。
「どうみん割」は1人あたりの宿泊販売額6,000円の場合、その2分の1の3,000円を助成します、民泊施設は部屋単位販売を主としているため、いままでの販売方法では本制度では利活用が難しいと判断する。はたまた1人あたり1泊2万円の価値として販売、どうみん割を活用することで半額の1万円となります。
どうみん割が発表され、靴を販売するAさん・Bさんと同様に各宿泊事業者の反応は様々です。 札幌市内では宿泊に占める民泊のシェアは約4%というデータもあり、インバウンド需要が見込めない中で、どうみん割の予算額20億円の内4%をそのまま獲得できるか難しいところですが、どうみん割へ民泊を対象として頂いた以上、北海道民泊観光協会としては積極的に参画し1億円程度予算請求の申請することを目標に各事業者がアイディアを策定中です。
例えば、道内企業へ向けた宿泊施設テレワークプログラム研修旅行。ワ―ケーション(旅をしながら仕事)を実体験する研修旅行など、新人研修旅行など延期していた企業などへヒアリングをしているところです。 1人2食付き2万円の研修旅行、どうみん割を活用させていただき1万円助成によって半額の1万円の支出で研修の提供が可能となります。 研修旅行商品を泊食分離とすることで地域の飲食店を通してそのエリアを知っていただくような仕掛けも可能です。 1民泊施設が100泊販売100室で1万泊1泊2万円商品を1万泊販売、計2億円となり、その半額1億円どうみん割助成を活用させていただくイメージです。
民泊事業者は宿泊仲介サイトOTAのマッチングによって大きく広がったビジネスですが、今回の地域内地元旅行を拡大する上では、地元の事業者が知恵を出し合い、どうみん割制度を活用し直販することで、新しい生活様式・ライフスタイル・ビジネススタイルへ変革するキッカケとしたいです。
多くの方の協力やアドバイスを得ながらどうみん割を積極的に活用していきます。