【第230回】観光需要を平準化『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

私の住む札幌市では外国人旅行者は年間240万人受け入れるまでになり、これらは30万人が居住者と同じほど経済効果があると言われていました。コロナ禍においてそれらが蒸発したことで札幌市の人口がマイナス30万人になったとみることができます。
 
先日の9月シルバーウイークでは安く近い短期の旅行を楽しむ家族などの受入れなど、札幌市内の民泊需要も高まりました。地元からの利用者が多く安堵していたところですが。
その後、10月以降の予約は少なく、民泊清掃・アメニティ・リネン会社の売上が見込めない状況にあります。売上が少ないばかりではなく、工場や設備・人工などもある程度動きが無ければ、急激に観光需要が回復した際に現場としてスムーズな対応が難しくなります。

外国人旅行者は、日本の祝日(シルバーウイークなど)とは異なるスケジュールで観光へ訪れていただくなど、観光需要の平準化へも寄与していた側面があること、さらには家族旅行者を受入れしている中で、小学校の学校休業日は観光へ大きく影響を及ぼしていることも再度認識することとなりました。
そういった意味では学校休業日を自由に設定できる、国内のホームスクーラーがどのような生活をしているのか?その数は40万人ともいわれており、ホームスクーリング(学校に通学せず、家庭を拠点とし学習)している家族はどのような旅行を楽しんでいるのか?など興味深いところです。

私自身、小3・小1の子どもと妻と4人家族で生活をしているのですが、ホームスクーリングを実践しており、平日の閑散としたタイミングに旅行や買い物などを楽しんでおります。