【復刻・民泊革命(第18回)】 Akerun開発企業社長に聴く

起業塾で起業前後の話を披露

5月18日いたばし起業塾で、Akerunを開発・販売している株式会社フォトシンスの河瀬社長の起業体験を聴いた。

河瀬氏は、前職であるガイアックスに勤めていた当時から、仲間とあちこちの技術を競うハッカソンに参加し、様々な物作りに挑戦することに土日全てと平日2~3日の夜を費やしていたそうだ。その中で「スマホで鍵を開けられたら」と思い立ち、Akerunを開発。初めて動いた時の動画を見たが、仲間が集まって鍵が開いたり、締まる度に「おお」という歓声が沸く様に開発者の喜びを感じた。

仲間が勤めている家事代行の会社のPRに、Akerunを使ってサービスできると入れたところ、日本経済新聞がAkerun主体に記事を掲載し、大手企業含めて数百件の問い合わせが集まった。まだ前職の会社にいた河瀬氏は、それが見つかり、会社から呼び出された。ところが、怒られるのではなく、逆に独立を勧められ、出資を申し出てもらったそうだ。

それから1ヶ月後河瀬氏は、技術、資金調達等、それぞれに強みを持ち、中学校時代から仲が良かった友人など5人と共に起業した。

 それから2年、全体で1万台弱を出荷し、民泊や貸しスペース関連の割合は出荷数全体の3割程度になったが、それ以外にも賃貸内覧、勤怠管理、高齢者・子供の見守り等、様々な分野で利用されている。

 Qrio、Ninja Lockと合わせて、スマートロック3社と呼ばれ、競合関係もあるが、関連特許も7件申請して、法律事務所を3社顧問に据え、知財戦略にも取り組んでいる。様々なアイデアも出ているが、まずはスマホで鍵を開けることにこだわり、つながる感動を拡げたいとのことだった。

<以上「週刊住宅」2016年5月23日号掲載分>


<筆者プロフィール> 児山秀幸(こやま・ひでゆき) 合法民泊やホステル・ゲストハウスなど簡易宿所の立ち上げや運営支援を手掛ける株式会社TAROコーポレーション代表取締役。旅館業法における「簡易宿所」の営業許可を取得した「タローズハウス鎌倉小町」を運営。Facebookグループ「簡易宿所・民泊ビジネス研究会」の管理人。Airbnbや民泊新法、旅館業法、特区民泊、東南アジア民泊、医療インバウンドなどに関するセミナー・コンサルティングも。

<前回号である第17回記事>

【復刻・民泊革命(第17回)】対テロ、感染症問題のキーは?