1年4ヶ月間、2016年1月11日号から2017年4月24日・5月1日号まで計64回にわたって不動産業界紙「週刊住宅」に連載された「民泊革命」。掲載用に編集前の元原稿を民泊大学ウェブサイトで復刻し、過去に取り上げた事実が現在どうなっているか、著者のコメントを合わせて掲載します。
その部屋の写真を見た時に衝撃が走った。車体いっぱいにアニメやマンガ、ゲームのキャラクターで装飾した車を痛車と言うが、部屋全体をキャラクターで装飾した「痛部屋」。民泊の中にも痛部屋にした物件が数物件ある。今回は、痛部屋作りを行っているSO-ZOの王冉(おうぜん)社長に話を聞いた。
大学在学中に起業
上海出身の王社長は、高校卒業後日本に留学という道を選んだ。競争の厳しい中国で他の学生たちと差別化したいと考え、技術力の高い日本のモノ作りに惹かれた。そこで、早稲田大学創造理工学部に入学した。
元々好きだったアニメやコスプレにはまり、コスプレ衣装の販売からビジネスをスタート。3年生の時に大学の起業家養成講座に参加し、ビジネスコンテストで現在の会社のビジネスモデルで優勝。本格的に事業をスタートした。
ホテルの部屋は10分で完売
これまで民泊や秋葉原の忍者カフェの部屋などを作ってきたが、今年ホテルでも相鉄フレッサイン東京京橋でモンスターハンタークロス、サンシャインシティプリンスホテルでおそ松さんの部屋を作った。
おそ松さんの部屋に関しては、3ヶ月限定でオープンだったが、土日の分が1分、平日分が10分で完売してしまった。「おそ松さん」は、赤塚不二夫のおそ松くんを原作としたアニメの3作目。昨年10月から今年3月までテレビで放映されたので、タイミングも良かったようだ