【第4回】民泊とハウスマニュアルの鉄則4″公共交通機関の乗り方” 広島在住 民泊コンサルタント 播磨 恵さん

民泊Airbnbゲスト用ハウスマニュアルを作成する際に悩むのが近郊電車や地下鉄、バス、市電など公共交通機関の乗り方。「どこまで書けばいいのだろう?」ということで迷います。

そこで、世界各都市の公共交通機関の乗り方をyoutubeでチェックしてみましょう。

まずはドイツのシュツットガルトの電車の乗り方。(→https://www.youtube.com/watch?v=zY_vMc0sAOY)

ベンツの本拠地で車関連の日本からの出張者も多いです。

日本と一番違う点は改札がないことですね。そして切符を買って車内でスタンプ(刻印)しないと60ユーロ(約7000円くらい)の罰金を徴収されるという点です。

次にバンコクの市バスの乗り方。(→https://www.youtube.com/watch?v=tJO6UfkzCgE)

日本では普通のバスのワンマン運行ではなく,、乗車後車掌が来て料金を徴収して切符を渡すという実にクラッシックな方法。エアコン付きのバスとエアコンなしバスの運賃も違います。

今度はハワイのThe Bus。(→https://www.youtube.com/watch?v=-ssukNBupUY)読者の中には乗車したことがある方もいらっしゃるかもしれません。

おつりが出ないという点とTransfer Ticketという乗り換えのシステムが日本ではあまりないです。下車ブザーも紐で知らせるってのがちょっとローテクです。

最後に台湾・台北市のバス(→https://www.youtube.com/watch?v=MD616rHizRg)

乗るバスによって先払いか後払いか違うってのは混乱します。大人・子供料金の判断基準が身長ってのも凄いです(笑)。

いかがでしょうか?

世界中でもいろんな公共交通機関の乗り方があります。民泊ホストの皆様がが住んでいらっしゃる地域の電車や市電、バスの乗り方が必ずしも「世界標準」ではないことがわかります。
こういう方が世界中から「ゲスト」としてみなさんのお部屋にいらっしゃるわけです。

となると、やはりかなり細かい部分まで書いてあげるのがホストとしては親切です。

例えば、

・どこから乗るのか?(乗り場の情報や乗車のマナー等)
・料金の支払い方は?(乗車前なのか乗車後なのか、事前に自販機で切符?それとも運転手等に直接支払うのか。お釣りの有無は。両替機はあるか。)
・どこで降りるのか?降りる際の意思表示の仕方は?(ブザー等、英語車内放送の有無等)

の情報はハウスマニュアルに書いてあげるとゲストは混乱しなくてすみます。

ひとつの解決索として、地下鉄やJRの公式ホームページの英語版にこの種の情報が載せてあるケースは多いので、チェックしてみるのは良い方法です。例えば私の住んでいる広島の市電はこのホームページです。このアドレスをハウスマニュアルに載せています。

http://www.hiroden.co.jp/en/

試してみてくださいね。

民泊ホストの地域の「常識」はゲストの「常識」とは違います。

播磨 恵(はりま めぐむ)/翻訳・通訳、英語講師、民泊コンサルタント
広島県呉市生まれ。現在は広島市在住。原爆ドームや宮島を訪れる観光客が非常に多い広島にて、2014年12月、知り合いから依頼を受けて民泊の英文メッセージの予約管理やハウスマニュアルの作成。また無類の旅行好きで、サッカー観戦のため、国内や海外でもAirbnbを使って宿泊し、ゲストの立場にたった民泊ビジネスを心がけております。
現在2018年FIFAロシアワールドカップの観戦旅行を計画中。