【復刻・民泊革命(第39回)】 民泊における言語戦略


中国語で説明した民泊の比率は?

 となると、中国語を使った物件数が気になるが、意外と低く、9808件で約23%。これが3位だ。8割近くの物件では中国語での掲載をしていないことになる。

 私も、自分の簡易宿所をAirbnbに掲載するにあたり、中国語訳を入れるかどうか考えた。中国人の知人も数人いるので、何人かに相談したが、異口同音に「英語があれば大丈夫」であった。その理由だが「普通に学校を出ていれば勉強しているのでわかる」というのが1つ。「中国人が旅行する時は、4~5人のグループで行動することが多いので、その中に1人は英語に強い人がいる」「中国語を入れて、中国語で問い合わせが来た時にどう対応して良いか、わからない」という意見もある。

さらに、1人は「イメージかもしれないけど、英語を知っている中国人は教養があってマナーを知っていそうだけど、英語を知らない中国人が来ると荒れそうなので、わざと英語だけにしている」という人もいた。

 ホストのグループで、この話をしたところ「自分は中国語を使って多くの中国人に泊まってもらっているが、荒れたりしない。中国語訳を載せることを勧めます」と言う人がいた。彼によれば「自分も最初中国人に良いイメージを持っていなかったが、コミュニケーションをとってみると、温かくて良い関係を作れることがわかった。皆にそういう経験をしてほしい」とのことだ。中国語が載っていると、自分たちに対してウェルカムであることが伝わるらしい。中国語訳を誰かにお願いしようかと考えている。

<筆者プロフィール> 児山秀幸(こやま・ひでゆき) 合法民泊やホステル・ゲストハウスなど簡易宿所の立ち上げや運営支援を手掛ける株式会社TAROコーポレーション代表取締役。旅館業法における「簡易宿所」の営業許可を取得した「タローズハウス鎌倉小町」を運営。Facebookグループ「簡易宿所・民泊ビジネス研究会」の管理人。Airbnbや民泊新法、旅館業法、特区民泊、東南アジア民泊、医療インバウンドなどに関するセミナー・コンサルティングも。

<前回号である第38回記事> 

【復刻・民泊革命(第38回)】苦情のない民泊運営