【復刻・民泊革命(第52回)】 各地の民泊は?2-京都

民泊のマーケットとしては?

 一昨年から昨年にかけての民泊の数の増え方がかなりのハイペースだったせいもあり、宿泊単価自体が3割程度下がったという民泊ホストもいる。そして、稼働率自体も下がってきた。Airlaboの統計を確認すると、ここ1ヶ月の稼働率は、約5割である。冬は閑散期にあたり、桜の時期など、繁忙期との増減が激しいとホストは嘆く。一方、これまでが異常に良かっただけで、不動産の利回りが10%でも好成績という考え方からすれば、まだまだ民泊事業の余地があるという意見もある。

ただ、東京や大阪など、外部の事業者が京都で民泊事業を営もうとする場合、地元の相場がわからず、不動産などを高づかみさせられるケースも多いようだ。その意味では、外部の者が京都で宿泊事業を行う場合は、自分たちだけで進めるのではなく、地元に良い協力者を作ることが成功する条件ではないかと思われる。

京都には、京町家と呼ばれる独特の建築形態があり、これを活かした宿泊業が人気を収めてきた。ただ、隣との壁が薄く、騒音のクレームにもつながりやすいようだ。独特の地域性を持つ京都の民泊には、魅力があるので、そうした問題を解決して、世界に日本の魅力を発信し続けてもらいたい。

<筆者プロフィール> 児山秀幸(こやま・ひでゆき) 合法民泊やホステル・ゲストハウスなど簡易宿所の立ち上げや運営支援を手掛ける株式会社TAROコーポレーション代表取締役。旅館業法における「簡易宿所」の営業許可を取得した「タローズハウス鎌倉小町」を運営。Facebookグループ「簡易宿所・民泊ビジネス研究会」の管理人。Airbnbや民泊新法、旅館業法、特区民泊、東南アジア民泊、医療インバウンドなどに関するセミナー・コンサルティングも。

<前回号である第51回記事> 

【復刻・民泊革命(第51回)】 各地の民泊は?1-福岡