【復刻・民泊革命(第62回)】 下町の民泊併用住宅

ブッキングドットコムで9.5点

 外観は3階建ての普通の家屋のようで、あまり宿泊施設という感じがしない。しかし、ドアを開けて入ると、囲炉裏をイメージしたテーブルがリビングの中央にあり、木枠の窓の向こうに布団が並ぶ和モダンに出迎えられ、日常を一気に忘れさせてくれる空間がそこに有った。

 ホテルサイトのブッキングドットコムでは、9.5というほぼ満点に近いレビューが付いている。この物件を開発した源社長によれば、それはこの内装にも要因があるが、それ以上にこの物件のオーナーであるホスト自身のもてなしに理由があると言う。

 宿泊客とは積極的に話し、送り迎えもいとわない。地元の飲食店等の主人は皆顔見知りで、ホストが案内するシークレットツアーが夜な夜な行われる。マッサージを前職にしており、オプションでそのサービスも受けられる。日本人の自分が聞いても、一度宿泊してみたい気がしてくる。

 この建物は、3階建ての建物のうち1階の半分が簡易宿所に使われており、LIVMOでは新築も含め、簡宿併用住宅を20件程度しかかっている。

住宅と併用ではないが、ときわ台の近くにある、簡易宿所は、駅から10分以上のところにあるにも関わらず、ブッキングドットコム中心に7割以上の稼働を確保し、賃貸時の倍以上の売上を上げていると言う。

また、ホテル・賃貸・民泊・シェアハウスの単価や稼働率データを持ち、その情報を元にシェアハウス、マンスリー賃貸、簡易宿所など、どのパターンが収益が高いかをコンサルティングしている。今後の展開が楽しみな会社である。

<筆者プロフィール> 児山秀幸(こやま・ひでゆき) 合法民泊やホステル・ゲストハウスなど簡易宿所の立ち上げや運営支援を手掛ける株式会社TAROコーポレーション代表取締役。旅館業法における「簡易宿所」の営業許可を取得した「タローズハウス鎌倉小町」を運営。Facebookグループ「簡易宿所・民泊ビジネス研究会」の管理人。Airbnbや民泊新法、旅館業法、特区民泊、東南アジア民泊、医療インバウンドなどに関するセミナー・コンサルティングも。

<前回号である第61回記事> 

【復刻・民泊革命(第61回)】 各地の民泊は?5-沖縄