【復刻・民泊革命(第63回)】 民泊からアクティビティ・サービスへ

Airbnbによるアクティビティ紹介

 今、Airbnbのサイトにアクセスすると、「おすすめ」「宿泊先」「体験」「スポット」の4つのメニューが並ぶ。おすすめも、宿泊先、体験、スポットが並び、体験とスポットはガイドを紹介しているので、実質的には宿泊先とガイドの2本立てになっている。もちろん、実際の取引は宿泊先が圧倒的なはずであるが、サイトに占める面積を比べると、体験やガイドの扱いはかなり大きく、力を入れていることがわかる。

 昨年から、Airbnbではアクティビティ・サービスの提供者を募集しており、積極的なホストが多数応募したようだ。しかし、そのほとんどが採用されていない。現在は、かなり狭き門となっている模様だ。

 現在、ファッション関係の体験サービス提供に関わる、経営コンサルタントの稲岡泰宏氏によれば

「元々Airbnbの体験サービスは、『シティホスト』という名称だった。提供する体験の内容だけではなく、どのようなガイドがそのサービスを提供するかが重視される。そのことに気づかずに申請した企画が多数落とされたようだ。」

「また、顧客の要望に応じて様々な対応をするというスタイルはダメで、あくまで一定の見識や能力を持ったガイドがその見識で想像以上の体験をさせるというコンセプトになっている。」

という。採用されるには、色々コツがあるようだ。

ゲストとホストの距離が近い民泊は、体験サービスへの入口として非常に有利である。通訳案内士による業務独占もなくなる予定なので、今後サービスの広がりが期待される。

 

<筆者プロフィール> 児山秀幸(こやま・ひでゆき) 合法民泊やホステル・ゲストハウスなど簡易宿所の立ち上げや運営支援を手掛ける株式会社TAROコーポレーション代表取締役。旅館業法における「簡易宿所」の営業許可を取得した「タローズハウス鎌倉小町」を運営。Facebookグループ「簡易宿所・民泊ビジネス研究会」の管理人。Airbnbや民泊新法、旅館業法、特区民泊、東南アジア民泊、医療インバウンドなどに関するセミナー・コンサルティングも。

<前回号である第62回記事> 

【復刻・民泊革命(第62回)】 下町の民泊併用住宅