みなさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
と、大多数のホストの方はこの挨拶を儀礼的に捉えるでしょう。
しかし、
「うーん、民泊ホストなら『正月』はまだ先だろ^^;」と
違和感を感じたホストの方もいらっしゃるかもしれません。
上から目線の物言いで気分を害される方がいらっしゃられたら申し訳ないので事前にお詫びしておきますが、中華圏(中国本土・香港・台湾)や韓国・ベトナムのお客様が多いホストの方だと、お正月は「旧正月」、すなわち「春節」ですよね。一番の掻き入れ時でもあります。
*ちなみに2018年の旧正月は2月15日(金)。この前後は中華圏では日本の年末年始のように長期のお休みとなります。
東アジア文化圏全体を俯瞰すると、こうやって旧暦の正月で祝う国のほうが多数派で、逆に新暦で正月を祝う日本が少数派だという見かたもできます。
逆に欧米系のゲストだと、彼ら&彼女らにとっての年末年始のメインイベントはクリスマスであって、お正月は1月1日だけで2日からは仕事というケースも珍しくありません。
インドネシアやマレーシア、パキスタン等や中東のイスラム教徒(ムスリム)のお客様が多いホストさんだと、気にしなければならない時期はもっと先の断食期間(ラマダーン)で、その断食明けの休暇シーズンが重要となります。
*2018年の断食(ラマダーン)は5月15日(火)より6月14日(木)です。この直後1-2週間はイスラム教徒にとって旅行シーズンとなります。
今までハウスマニュアルを作成するという観点から、文化の違うゲストの立場に寄り添ってどのようにすれば良いかということを書いてきました。
では、日本の【お正月】に相当する年末年始の海外の大きな休暇シーズンについても、日本で新年に様々な国からのゲストを迎えるにあたり、みなさん思いをめぐらしていらっしゃいますか。
具体的には中華圏からの春節の時期のお客様には新年の飾りを部屋にちょっと置くだけでも「ああ、もてなされているんだな」という気持ちは中華圏のゲストの方に伝わります。
「うーん、民泊ホストなら『正月』はまだ先だろ^^;」-こういう発想が自然に出来るようになれば嬉しいです。
追伸:タイのお正月(ソンクーラン)は4月13日(金)から4月17日(火)までです。