Airbnb社のコンセプト「リラックスして旅をしたい」「暮らすように旅をしよう」が、「ずっとホテルに居ても疲れる」というニーズに対して受け入れられています。
民泊では現地のスーパーで現地の食材を購入し、キッチンを使って調理をするといった現地の生活を体験することが簡単に出来ます。またホストとの交流を通じて現地の生活を体験することも可能なのです。現地ホストや現地清掃員と食事をしたり観光をしたりすることでより深く地域のことを知ることが可能です。
私は清掃をする立場ですが、なるべくゲストと交流するように心がけています。
先日、ストーブの調子が悪いということで現地でメンテナンスを行いました。私は外国人でもわかりやすくニックネームを「クニ」としているのですが、メンテナンスをしながら、いろいろと話している内に「クニ」が「カニ」となり!?、ストーブのメンテナンスも無事に終えた頃には私のニックネームは「カニ」になってしまいました。
「サンキュー、カニ!シーユー。」
私自身は北海道札幌に居ながらゲストと交流することで「旅をするように暮らす」暮らしています。彼らと交流する中で民泊部屋に求めるものは、地域の人との交流もあるのですが、「快適に眠れる・疲れをとる」ことも大きなポイントだと気づきました。
日中は地域観光へ出かけており民泊部屋での滞在の主は睡眠と考えるゲストも多いのです。 快適に眠られるベッド・寝具が重要なポイントになります。民泊部屋においてもベッドの寝心地に気を使っています。そしてシーツはホテルリネンリースを使用するホストが増えています。
地元のリネンリース会社も民泊物件へ理解を示し、リネンリースを提供しています。 ゲストが快適に過ごして欲しいという想いはありますが、実はリネンリース会社も障がい者の方が多く就労しており、私たち民泊清掃とリネン会社の共通する部分は、彼らの就労の場を確保する仕組みづくりとして提携をスタートさせたのです。
南邦彦(みなみ・くにひこ) /一般社団法人北海道民泊観光協会 代表理事
元保育士養成施設教科専任教員。2014年より障がい者雇用で民泊管理・民泊清掃事業をスタート。北大公共政策大学院卒。公共政策学士。