【第26回】子育てと仕事の両立2『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん


Airbnbは、ホストがいる・いないに関わらず遊休資産の活用そして運用へとつながっています。

ホストとゲストをつなぐマッチングプラットフォームとして民泊仲介サイトが大きな変革をもたらしました。 仲介サイトがなければ、ホスト各々が自身のホームページ等で集客、集金をすることになり、ここまでの広がりは見せなかったでしょう。

ホストをサポートする仕組みは清掃以外にもホテルリネンの提供やメッセージ代行や緊急時駆けつけ、家具の選定・部屋づくり・家具等の撤去、民泊保険・民泊WiFiなど多岐に渡り、多くの方の支えがありゲストのチェックイン・アウトを見守っているのです。

ホストをサポートする業務の1つであるメッセージ代行を在宅ワークとしてされているお母さまがおります。

実家は両方とも遠方。前職は長男出産後に復帰予定だったが、子供の 預け先が決まらず退職。 そのお母さまは子供を保育園へ預けないことを決め、子供と一緒に働く覚悟をし、私にコンタクトをしてきました。そしてメッセージサポート業務に就いてもらうことにいたしました。

そのお母さまの悩みは、両親が近くにいないため、子供が急な発熱した場合、仕事がストップしてしまうという内容でした。 そこで在宅勤務が可能な民泊メッセージを担当していただくことに。これらはご家族の協力、お客様(ホスト)のご理解がなければ出来ません。子供が寝静まってから、メッセージに取り掛かることが多いそうですが、緊急性が強いメッセージについては都度スマートフォンから対応していただいております。

民泊清掃も自宅から清掃現場(リネン庫)への直行直帰、メッセージについても在宅従事と事務所(通勤)が無くても、全てがバーチャルオフィスで完結し、すきま時間に働くことが可能なのです。

メッセージ担当して頂いているお母さまから同じように子育てと仕事の両立を目指している方にメッセージを頂きましたので、紹介いたします。

子供の預け先の問題など、大変な事がたくさんあると思います。会社に勤めていた頃は子育ても仕事も頑張っている女性が周りに沢山いて、尊敬していました。しかし、保育園活動に一度失敗している私は次のチャレンジとして、子供と一緒に働くスタイルを見つけていきたいと考え動き出しました。いろいろなスタイルがあっていいと思うので、子育ても仕事も楽しみながらチャレンジしていってほしいですし、私もそうありたいです。

南邦彦(みなみ・くにひこ) /一般社団法人北海道民泊観光協会 代表理事
元保育士養成施設教科専任教員。2014年より障がい者雇用で民泊管理・民泊清掃事業をスタート。北大公共政策大学院卒。公共政策学士。