【第29回】暮らすように旅した場所を清掃する『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん

Airbnbとリクルート社が提携。リクルート住まいカンパニーSUUMOへ賃貸物件を掲載したオーナーが借りてが見つからない。空室となってしまった場合、Airbnbに物件情報を掲載し宿泊者を募集・空室を活用する取り組みです。

これらはゲストとホストとの交流は皆無であり、もはや民泊という言葉がミスマッチのような印象ですが、大手企業による民泊参入によって地域の空室活用が進むことは確実です。シーツ(リネン)提供・清掃・メッセージ・民泊保険・民泊WiFiなど、関連する事業所が連携を密にし、何千キロも離れたところから来てくれたゲストを向かい入れる準備が必要です。

民泊清掃事業も大手企業などプレーヤーが増え、様々な面で変化をしていくのではないかと感じています。 ホスト不在型の民泊運用の場合、民泊部屋への出入りはゲストと清掃員のみというケースも多々あります。オーナー・メッセージは海外、現地で携わっているのは清掃チームという状況です。

清掃チームは清掃以外にも、鍵の不具合、WiFiは使用できるか?TV・家電・照明・リモコンに異常はないか?お湯はでるか?ほかにも水道凍結や灯油残量確認などライフラインにも配慮する必要あります。 私も、様々な家電取り扱い・水道関係の詰まり・水漏れの治し方・ウォッシュレットの取り付け・ガスの復旧と物件に関するおおよそのことカイゼンするスキルが身に付きました。 そして清掃時にゲストとの交流も行っています。

本来は民泊部屋へ行くとゲストが不在なのですが数回に1回はゲストがアウトしていないことがあります。清掃員によってはドアの外で待つという人もいますが、私の場合は積極的にコミュニケーションをとります「北海道ははじめて?」「何時のフライトか?」

そして、最終的に清掃を手伝ってもらうのです。ゲストも自分たちが使用した部屋なので慣れた手つきで作業は進みます。複数人数で清掃を行うとあっと言う間に清掃を終えることが可能です。 そうして「早く終わったので、駅まで送っていくよ」と伝えると、「ちょっとメイクするから待ってて」・・・もはや家族のような会話です。

短い時間ですが、民泊清掃という立場であってもゲストと交流を深めることが可能です、マーケットが広がっても、このようなゲストと地域の人との交流が薄まらないことを願っています。

南邦彦(みなみ・くにひこ) /一般社団法人北海道民泊観光協会 代表理事
元保育士養成施設教科専任教員。2014年より障がい者雇用で民泊管理・民泊清掃事業をスタート。北大公共政策大学院卒。公共政策学士。