【第46回】自助・共助・公助による民泊『北海道民泊、訪れてよし住んでよし』北海道民泊観光協会 代表理事 南邦彦さん



北海道では徐々にですが気温がプラスになる日もありますが、まだまだ雪に包まれて生活をしております。

先日、町内の雪捨てを行う日があり参加をしていると、住民から民泊に関する質問や先日の民泊物件で発生した事件が話題となり、住民の中では民泊に対して不安が高まっているように感じました。

自助 住民ひとりひとりが豊かな生活を送るために努力すること
共助 近隣の方々が豊かな地域づくりに協力・協働すること
公助 法律や制度に基づき、行政機関などが提供するサービス

北海道内の民泊運営は、除雪のように地域課題は自助→共助(お互い様)→公助の順で考えられないか。

今後は町内会やマンション管理組合内で民泊運用に関する議論をし、運営方法や運用日数等についても地域で検討するような仕組みが必要です。

共助の中には企業の協力や主体的な参加も必要です。アパートやマンションの管理会社には既に24時間365日対応の窓口が設置されています。設備トラブル、生活騒音、ゴミ出しなど物件を管理する仕組みが確立されております。民泊物件にそれらのサービスを対応可とすると住民の不安の多くは解消できそうです。

民泊ゲストの騒音問題発生→行政窓口へ相談(公助)ではなく、民泊ゲストの騒音問題発生→物件内の住民同士または管理会社へ相談(共助)することで解決が可能です。

除雪を終えた後、住民の方とどうしたらよいか?相談の上、アパートの共有部分へ民泊苦情お問い合わせフォームを案内することにしました、

「民泊」情報提供(苦情)入力フォーム
http://hokkaido-minkan.or.jp/acomplaint

管理会社の方も快く協力を申し出て頂きました。

民泊に限らず地域のことは地域の方々で仕組みを考え、実践をしていくことができたらと思っております。

南邦彦(みなみ・くにひこ) /一般社団法人北海道民泊観光協会 代表理事
元保育士養成施設教科専任教員。2014年より障がい者雇用で民泊管理・民泊清掃事業をスタート。北大公共政策大学院卒。公共政策学士。